技法 | 紙本、墨書 |
サイン | 左に落款「南洲」、白文方印「藤隆永印」 朱文方印「號南洲」、右上に白文関防印「猛虎一聲山月髙」 |
額 | 軸装 |
サイズ | 130.0×56.5 cm |
制作年 | 明治8年頃 / Circa 1875 |
鑑定書 | 西郷南洲顕彰会専門委員鑑定書付 |
文献 | 西郷南洲顕彰会機関紙 『敬天愛人』 2024年 第41号、pp.173-174 №3所載、同所載本付。英和対訳「西郷隆盛漢詩全集」第2巻 pp.216-218、2024年11月 アマゾン・ジャパン刊、同所載本付。洋書"The Poetry Collection of the Last Noble Samurai Saigow Takamori" Vol.-II, p.145, 米国Amazon刊行 2024年11月. |
白 文: 學問無主等痴人 探英雄心當寫真 天下紛々亂如線 練磨肝臓獨為仁 読み下し: 學問無主等痴人 學問に主(しゅ)無くんば痴人(ちじん)に等しく、 探英雄心當寫真 英雄(えいゆう)心を探せば真(しん)を當(あ)て寫(しゃ)す。 天下紛々亂如線 天下紛々(ふんぷん)乱れて線(いと)の如くなるも、 練磨肝謄獨為仁 獨(ひと)り仁(じん)の為(ため)練磨肝謄(れんまかんとう)する。口 語 訳: いくら学問を積もうと、主体性や目的意識が無ければ痴人に等しく、 英雄の心と天地自然の理法を認め得れば、勉学は真実を当て写す。 世の諸派学説は百花繚乱で、糸の如く絡み合い人を惑わすが、 我が輩は唯一の「仁」である「博愛」の道に練磨肝謄(れんまかんとう)しよう。