MODERN & CONTEMPORARY 2025

LOT 222

白髪 一雄

Untitled (J-50)

JPY 3,000,000 - 5,000,000
HKD 161,900 - 269,800
USD 20,900 - 34,800
Sold
技法 油彩、キャンバス
サイン 左下にサイン 裏面にサイン、年代
額装
サイズ 7.2×9.2 cm
制作年 1961
鑑定書 日本洋画商協同組合鑑定登録証書付

HIGHLIGHT

本作は「具体美術協会(通称:具体)」の代表作家である白髪一雄の油彩作品である。

「具体」は戦後初の前衛芸術家集団として1954年に結成された。「具体」という名は"我々の精神が自由であることの現行の具体的な証明”という理念に由来している。「具体」のリーダーである吉原治良はメンバーたちに"過去に存在していないようなものを創れ”と説き続けた。この思想のもと、「具体」は嶋本昭三、白髪一雄、田中敦子など多くの芸術家を輩出した。

「具体」は海外ではGUTAIと表記されており、国立新美術館(東京 2012年)、グッゲンハイム美術館(米国 ニューヨーク 2013年)、スーラージュ美術館(フランス ロデーズ 2018年)など国内外で回顧展が開催されている。「具体」は1972年に解散したが、その精神は50年を超えた今も生き続けており、後の作家たちに多大な影響力を有している。

白髪は日本におけるアクション・ペインティングの草分けとされ、「具体」のなかでも知名度が高い。キャンバスを床に広げ、天井からぶら下げたロープにつかまりながら裸足で作品を描いた。彼の作品は国内のみならず、海外のコレクターに人気があり、現在でもオークションで高値で取引されている。

白髪の作品には、1972年の具体美術協会解散後に制作されたものが多いが、本作は1961年に描かれており、「具体」として活動中のものであり貴重である。またサイズの上でも白髪作品としては極めて珍しく小ぶりの作品となっており、希少性が高い。

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