技法 | アクリル、キャンバス |
サイン | 裏面にサイン、タイトル、年代 |
額 | 額装 |
サイズ | 38.0×45.5 cm |
制作年 | 1989 |
鑑定書 | 草間彌生作品登録カード付 |
草間の代表的なモチーフであるかぼちゃが画面いっぱいに大きく描かれた作品である。
草間は様々な大きさと形状のかぼちゃを描くため、作品次第では、画面に対してかぼちゃの大きさが控えめなことも歪んでいることもあるが、同モチーフの中でも画面に占める南瓜の割合がとても大きく、形の良い重量感のあるかぼちゃが描かれている。
色使いはカラフルで特徴的である。かぼちゃは基本的に黄色、赤、緑を基調とした二色で構成されることが多い。三色以上使用される場合は、基本的にグラデーションや同系色の使用、またはかぼちゃが複数登場する場合である。したがって、本作品のようにひとつのかぼちゃに対して色が複数使用され、背景とかぼちゃとの対比が明確な例は稀である。
一方、背景にみられる網目模様の黒色と黄色のカラーリングは草間にとって代表的な存在である。
模様はどちらもシンプルなものであるが、色彩の対比とモチーフの重層が画面に動きを与えている。