技法 | 岩絵具、和紙 |
サイン | 右下に印 |
額 | 額装 |
サイズ | 161.0×131.0 cm |
制作年 | 2005 |
鑑定書 | 共シール |
文献 | Donald Kuspit& Rachel Baum," Hiroshi Senju", SKIRA publishing, 2009, p.79; 『両洋の眼 新美術主義の画家たち 2005』、両洋の眼委員会、2005、No. 39 |
アラスカのメンデルホール氷河を取材して、その光景の絶望的な姿に圧倒され壮絶な人類のドラマを想像して描かれた作品。砂漠の作品同様にパブリックアートとして製作された作品を除き、一般販売のものとして製作された作品は極めて少ない。そのため一般市場に作品はなく、公開型オークションとして氷山をモチーフとした作品が出品される事はおそらく今回が初めてである。また、氷山がテーマとして描かれた期間は極めて短いため、砂漠よりも作品数が少なく公式に明らかにされている中での「氷山(氷河)」をモチーフとした版画も見当たらない。この希少性が氷山の主観的な価値を極めて高く保っている理由であり正にミュージアムピースといえる。また内容も素晴らしく、人類が超える事のできない自然の驚異と美しさが長い時間をかけて丹念に描きこまれており、鑑賞者を圧倒する作品である。